DICTIONARY
本当は大石のところにもタカさんところにも行ってない。
キミのところへ直行してた。
でもそれは僕の中だけの秘密・・・。
ヒマな英語の時間にパラパラと手塚の香りの染み付いた辞典を捲ってみる。
ところどころにブルーのラインマーカーでラインが引かれているのを見て
1つ悪戯を思いついた。
”I”と”LOVE”と”YOU”に英二から借りた蛍光ピンクの
ラインマーカーでチェックを入れる。
きっと簡単な単語だから調べたりすることないだろう。
だからぼくのこんな悪戯になんか気づかない。
僕の気持ちに気づかない。
僕の愛に気づかない。
それでいい。
これでいい。このままでいい。
本当に・・・?
本当はこのままでいいなんて思ってないからこんな悪戯しちゃうんじゃないか・・・。
僕の気持ちがペンの先から流出している。
こっそりとラインを引いたI LOVE YOU
キミが気づくのはいつなのだろう。
楽しみと絶望。期待と諦めを抱いて。
END
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